可愛いパンダが遠い昔、肉食獣だった?あなたはご存知でしたか?
突然ですがあなたはパンダが、
もともと肉食だった可能性があるのはご存知でしょうか?
「パンダってあの白黒の可愛いやつ?
あれはささばかり食ってるでしょ?肉食だったの?」
とそう思いますよね。
パンダの腸の長さは、体長の 4.1~7.7倍 で熊などの肉食獣と同じなんです。
草食動物である牛の腸の長さは、大人の牛で体長の20〜25倍(35〜60m)もあります。
パンダの腸が肉食獣に近いというのはうなづけますよね。
でも、実際動物園にいるパンダは目の前で
竹やささをがつがつ食べています。一見草食の動物です。
では、なぜパンダは草食になっていったのでしょうか?
そして、草ばっかり食べててどうしてあんなに元気なのでしょうか?
実は、その答えに我々人類が健康で生きていく秘訣が隠されているようです。
これからゆっくり見ていきましょう!
パンダは太古の昔、肉食獣だった!どうして草食になったのか?
ずーと昔、パンダは、肉食だったと先ほどの腸の長さからも想像できます。
でも実際見たことがないので本当は分かりませんよ(笑)
でも、同じ形をした近い仲間の熊は肉食獣ですからね。
おそらくパンダももともとの祖先は肉食であったのだろうと考えられます。
では、どういう経緯でパンダは肉食になったのか?
何か自然界でそういう変化が起こるときは、
必ず生活環境の変化など、自然の摂理が大きく関わってきます。
パンダが自分の意志で今日から草を食うぞ!
って思うわけはないですから・・・
俺は今日から米をやめてパンを食うぞ!
と自分の脳みそでなんでも決めようとする人間とはわけが違います。
そのに何かの事情により住処を高緯度地域に移動しながら、
まあおそらく人類のせいなんですが、住処を負われながら、植物である竹やササを食料にし、それに徐々に適応していった。と言う有力説があります。
高緯度地域には、動物が少ないため動物以外のものを食べるしかなかったのでしょう。
しかし、他の哺乳類同様、パンダはタケ(=セルロース)を分解する酵素を持っていないため、以前から「タケを消化することができないのになぜ、タケだけを食べて生きていけるのか」は長らく謎とされてきた。
その謎が解明されたのはここ数年のことだ。パンダの消化管内から、他の草食動物の腸管内に生息しているのと同じセルロース分解菌が発見され、タケ食で生きていけるメカニズムが解明されたのだ。
ちなみに、パンダの腸管内の細菌のうち、13種は、すでに知られているセルロース分解菌であるが、7種はパンダに特有の細菌と報告されている。
しかし、本来肉食である動物が、タケのみを食べる生活に簡単に切り替えられるのだろうか。肉食動物の腸管に、肉食動物とは無縁のセルロース分解菌が、そんなに都合よく住み着いてくれるものだろうか。
冷え症という “体の症状” は、『正しい陰性食品』でなければ絶対に治せません。その『正しい陰性食品』というのが、当ブログサイトで私が推奨しています『生菜食(生野菜食)』なのです。冷え症は『正しい陰性食品』である『生菜食(生野菜食)』をもってのみ治すことができるのです。
私の母は「夏に骨が痛むほど体が冷える」くらいの酷い冷え症でした。世間と同様に、母は必死になって陽性食品を摂取していましたが、母の冷え症は悪化するばかりでした。その母の酷い冷え症を改善してくれたのは、私の実践している『生菜食(生野菜食)』でした。この「母が生菜食で酷い冷え症を治していく」様子と、「なぜ、冷え症は陽性食品では治らず、生菜食という陰性食品で治るのか?」ということを、この記事の中でお話ししています。
なお、『生菜食で冷え症を治す』ことにつきましては、「冷え症は生野菜で治る」も参照されてみてください。
昔の日本人がマクロビオティックのような粗食メニューでも体を養えたのは、『昔の日本人が腸内細菌の数も種類も豊富で、腸内細菌の健全性・正常性を完全に保持していたため、腸内細菌が “宿主である人間が生きるのに必要な栄養” を産生して提供してくれていた』ので、粗食の食事に例え必須栄養素が欠如している面があったとしても、腸内細菌が産生して提供してくれる栄養を摂取することで、栄養失調にもならずに、ちゃんと無病息災に生きることができていたというわけです。
ちなみに、パンダの腸管内の細菌のうち、13種は、すでに知られているセルロース分解菌であるが、7種はパンダに特有の細菌と報告されている。
しかし、本来肉食である動物が、タケのみを食べる生活に簡単に切り替えられるのだろうか。肉食動物の腸管に、肉食動物とは無縁のセルロース分解菌が、そんなに都合よく住み着いてくれるものだろうか。
こういうことを考える時、私たちはともすれば「進化とは数万年、数十万年かけて起こるものだ。パンダだって数万年かけてタケのみを食べる生活に適応したのだろう」と考えがちだ。
だが、人間に追われて高緯度地域に避難したパンダにとって、今日明日、食物にありつけるかどうかは生死を分ける問題なのだ。何かを食べて栄養をとらなければ、数日後には確実に餓死するしかないのだ。数万年かけてタケ食に適応すればいい、というのは机上の空論で、獲物を見つけられない肉食パンダにとっては、数日以内にタケを食べて栄養を得なければ死が待っているのだ。
しかし、肉しか食べていなかったパンダがタケを食べたところで、それを消化も吸収もできず、これまた死を免れることはできない。
● 3 細菌は地球に遍在する
地球は細菌の王国である。成層圏から、地下10km の岩石中にまで、さらに深海底にいたるまで、細菌が存在しないところはない。ようするに、動物のあらゆる生活環境に細菌は遍在している。
だから、野生動物がエサを食べる際に、エサには必ず細菌が付着しているし、動物はエサとともに細菌を飲み込んでいることになる。野生動物が、食物とそれに付着している1ミクロンの細菌を分離することは、原理的に不可能なのだ。
もちろん、動物のほうも「エサと一緒に細菌を食べてしまう」問題には対策を講じている。口から入った細菌の大半は胃の胃酸で分解されるし、そこをくぐり抜けて小腸に到達しても、細菌の増殖阻止作用を持つ胆汁という強敵が待ち受けている。
ようするに、食物に付着して細菌が侵入する危険性は想定の範囲内で、動物は最初から多重バリアを準備しているのだ。
しかも、多重バリアを突破して大腸に到達できたとしても、大腸にはすでに、腸管常在菌がびっしりと住み着いて、高度に組織化された生態系を作っている。新参者の外来細菌が入り込もうとしても、すき間すら残っていない。
また、腸管常在菌は互いにネットワークを作っていて、外来菌、とくに宿主に病気を起こす病原菌の侵入に対しては、一致団結してそれを排除しようとする。腸管常在菌にとっては、腸管は唯一生存できる環境だから、宿主に害をなす細菌は敵であり、彼らは必死になって人間の健康を守ろうとするのだ。
だから、口から入ってきた細菌はほとんど排除され、体内に定着することはない。
しかし、それでも、細菌は食物を介して次々と入ってきて、一部は確実に大腸に到達している。腸内常在菌たちが外来菌排除機能を持っていることが、なによりの証拠だ。外来菌が口から入ってこなければ、そもそも排除機能を維持する必要はないからだ。
● 4 草食パンダの誕生
ここで、人間にすみかを追われ、高緯度地域にたどり着いたパンダに話を戻す。
その地域には、これまでパンダがエサとしてきたような動物は少なく、肉食を続けることは不可能だった。何日間も絶食状態が続いたパンダはそこで、生えているタケやササを口にしたのだろう。
もちろん、パンダはセルロースを分解できるわけではなく、タケをいくらたくさん食べても、栄養にはならない。
だが、その他に草食動物がいるかぎり、セルロース分解菌は必ず存在する。草食動物の消化管内にいる常在菌(=セルロース分解菌)で、排泄物と一緒に外に出てしまった細菌だ。
これらの細菌は当然、タケの表面にも付着していて、パンダはタケとともに、これらの細菌も摂取する。そのうちの大部分の細菌は、胃酸で消化されてしまうだろうが、一部の菌は生きたまま、タケの破片とともにパンダの大腸に運ばれる。
ここで、パンダの大腸に到達したセルロース分解菌の身になって考えてみよう。
細菌は、温度や酸素濃度などが生息条件から大きく外れていなければ、水と微量の栄養分で生存・増殖できる生物である。つまり、セルロース分解菌の側からすると、パンダの大腸も、その他の草食動物の大腸も、環境的には違いはわずかだ。それこそ、タケの葉の表面に比べたら「住み慣れた環境」といっていいくらいだろう。あとはパンダがタケやササを食べてくれるのを待つだけだ。
また、前述のように肉食動物の腸内細菌は、草食動物の腸内細菌に比べると圧倒的に数も種類も少ない。肉食動物はそもそも、腸管内共生細菌に消化や栄養素付加を委ねている部分が少なく、常在菌の数も種類も多数は必要としないからだ。これは肉食時代のパンダも同様だったと考えられる。
おまけに、本来のすみかを追われたパンダは、エサを捕ることができず、絶食状態が続いていたから、腸内細菌は極限状態まで少なくなっていたはずだ。
つまり、新参者のセルロース分解菌にとっては、競合相手が極端に少ない状態だ。これなら、パンダの腸管内でも、セルロース分解菌は生息域を拡大できるはずだ。
そして、セルロース分解菌にとっても、パンダの腸管に潜り込めたのは幸運だったはずだ。何しろ彼らは「哺乳類の腸管」でしか生きていけない生物であり、自然界に放り出されたら死滅するしかないからだ。腸管常在菌は基本的に嫌気性菌であるが、腸管の外の世界は酸素でいっぱいだからだ。
つまり、腸管以外の環境は、彼らにとって不毛の荒野であり、潜り込めさえすれば、ウマの腸管だろうが羊の腸管だろうが、パンダの腸管だろうが人間の腸管だろうが、変わりはないはずだ。競合する細菌が少なく、宿主が植物を食べてよく噛んで飲み込んでくれさえすれば、そこでコロニーを作れるチャンスがある。
そして、肉食獣パンダの大腸に、噛み砕かれたタケとともに到達したセルロース分解菌は、それまでしてきたようにセルロースの分解を始め、短鎖脂肪酸やビタミンを分泌し始める。彼らにとっては、日常が戻ったようなものだ。
そしてそれらは、パンダの栄養源となった。新たなすみかでも肉食の習慣を捨てようとしなかったパンダは滅び、タケやササという未知の食物を口にしたもののみが、生き延びることができたと想像される。
もちろんタケやササだけ食べているパンダは、タンパク質(アミノ酸)をどこから調達しているのかという疑問だ残る。残念ながら、現時点でのパンダに関する研究ではこの謎を解き明かしてくれるものはなく、今後の研究を待ちたいと思う。
いずれにしても、肉食パンダが短期間に草食パンダに変身したことは事実である。しかも、その変身は1週間程度の短い日数でなしとげられたはずだ。食を絶たれた肉食パンダが生きられるのはそのくらいが限界だからだ。この変化が現実に起きたのであれば、他の動物に起きても不思議はない。